こんにちは、水の駅の佐藤です。
少し前の話になるのですが、5月と6月の合計2回にわたって熊本地震の災害ボランティア活動を行ってきました。
今回は以前より親しくさせていただいていた大野城市社会福祉協議会の地域課の方よりお誘いいただき、社会
福祉協議会の方と同行という形で参加しました。
現場に着いてみると至る所が倒壊しており、地震の規模が想像以上に大きかった事がうかがえます。
<5月29日 (日) 益城町総合体育館での活動 (館内の清掃)>
5月は屋外での瓦礫撤去作業を行なう予定でしたが、雨天のため被害の大きかった益城町にある総合体育館と保健福祉センターに分かれ、屋内の活動でした。※館内は写真撮影が禁止だったので写真はありません。
私は総合体育館での清掃活動を担当。屋外の敷地にはニュースでも取り上げられた登山家の野口さんが貸し出したテントがあり、屋内外含め約1000人以上の方が避難生活を送っていました。
館内はあまり被害が無かったものの、敷地内は地割れや隆起している場所が多く、被害の大きさを感じました。
活動の前に、まずは活動指導の方より依頼したい活動や注意点などの説明を受けました。
注意点の中には「頑張りすぎる様子を見せると被災者の方々は申し訳なく思ってしまう。だから気を抜いてゆっくりゆっくりやってください。」という言葉があり、大変驚きました。
実際に黙々とやっている姿を見て「してやっている」と言っているように見え被災者の方から苦情が入る件もあるとのこと。
話しかけやすい位じゃないとお互い疲れてしまうという事を身をもって感じました。
私は参加男性とペアでトイレ及びシャワールームの清掃を任されました。
トイレの清掃中、個室がほぼ埋まっており、ゆっくり作業をというように言われていたので時間をかけて行なっていたのですがなかなか人が出てこず疑問に感じていました。作業終盤に個室から出てきたのは目を赤くした子どもがほとんどでした。長期間の避難生活で辛く泣きたいのを人の前では我慢して、一人になれるトイレの個室で泣いているようで、自分もなんと言っていいか分からなくなりました・・・。
<6月18日 (土) 益城町 小学校跡地での活動 (瓦礫積み下ろし、仕分け)>
倒壊した家屋の瓦礫撤去作業が日々行なわれているが、瓦礫といっても瓦やコンクリートなど様々。分別して処理することでコストが1/10になるということで、瓦礫集積場所である益城中央小学校跡地にてトラックで運ばれてくる瓦礫の積み下ろし・分別作業を行ないました。
※今回のリーダー (ボランティアセンターへの報告や現場までの誘導、人員の体調管理など) を任されました。
ケガ防止の為、長袖長ズボンと皮手袋、ヘルメット着用また粉塵が凄いので防塵マスクの着用が必須。当日は最高気温が30℃以上ということもあり、かなりの暑さでした。
木材や家電を回収する場所もあったが、自分の担当した瓦・コンクリートの込みが圧倒的に多く9:00~15:00の間でトラック100杯以上運搬がありました。
瓦礫を運んでくる人もボランティアが多かったのですが、中には自宅の瓦礫を自分で運んでくる方もいました。作業している人からするとただの瓦礫ですが、自分で運んでくる人からするとそれは思い出の一部です。
処分は必要ですが、実際に自宅の一部を運び重機で粉々になる様子を見ながら悲痛な顔をされる方も多くいました・・・。
発生から半年が経とうとしていますが、まだまだ解体作業も行えない状態にも関わらずニュースでの扱いも少なくなっています。また、地震が発生してすぐはボランティアが飽和状態になりましたが現在は足りていない状況です。
この熊本地震を風化させない為にもこの現場の様子を多くの人に伝えていく事が大切だと感じました。
みなさんも、もし時間があれば災害ボランティアに参加されてみてはいかがですか?
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